かつて中山道の難所であった和田峠周辺は、全国有数の黒耀石の産地として知られています。今から約80〜140万年前、この山系は活発な噴火活動を繰り返し、流動性の強い溶岩が安山岩・流紋岩などと互いに層となって黒曜石が形成されたといわれています。この一帯の黒耀石は非常に石質が良く、古代の人々は約3万5千年前の旧石器時代から縄文時代に至る間、東北や近畿に至る広範囲な地域に石器を供給し続けていました。
「黒耀の水」は、この地域が黒耀石産地であることに因んで名付けられたもので、今も和田峠周辺の森から湧き出す水は、黒耀石の岩盤で濾過された名水(和田峠の黒耀水)といわれ、遠方からも多くの方がその天然ミネラル水を求めて訪れています。黒耀石に殺菌作用やおいしい水を作り出す力があることは昔からいわれきました。
地元では和田峠の黒耀水は、超軟水、腐らない水といわれています。この石のもつ微弱エネルギー、遠赤外線、磁力線によって濾過された水は、分子の集合体を小さくしミネラル分の大変少ない全硬度0.95という「日本一の超軟水」となります。素材の香りや味をしっかりと引き出すのが、この黒耀の水の特徴です。