かつて中山道の難所であった和田峠周辺は、全国有数の黒耀石の産地として知られています。今から約80〜140万年前、この山系は活発な噴火活動を繰り返し、流動性の強い溶岩が安山岩・流紋岩などと互いに層となって黒曜石が形成されたといわれています。この一帯の黒耀石は非常に石質が良く、古代の人々は約3万5千年前の旧石器時代から縄文時代に至る間、東北や近畿に至る広範囲な地域に石器を供給し続けていました。
 「黒耀の水」は、この地域が黒耀石産地であることに因んで名付けられたもので、今も和田峠周辺の森から湧き出す水は、黒耀石の岩盤で濾過された名水(和田峠の黒耀水)といわれ、遠方からも多くの方がその天然ミネラル水を求めて訪れています。黒耀石に殺菌作用やおいしい水を作り出す力があることは昔からいわれきました。
 地元では和田峠の黒耀水は、超軟水、腐らない水といわれています。この石のもつ微弱エネルギー、遠赤外線、磁力線によって濾過された水は、分子の集合体を小さくしミネラル分の大変少ない全硬度0.95という「日本一の超軟水」となります。素材の香りや味をしっかりと引き出すのが、この黒耀の水の特徴です。

瀧澤・黒耀の仕込み水

難しい仕込み

酒造りにおいて最も重要となるのが仕込み水です。国内においても有数の超軟水黒耀の水での酒造りは、アルコール発酵を行う酵母の育成に非常に高度な技術を要するため、酒造りには不向きとされてきました。当蔵であえて仕込み水として使用したのは、ミネラル分が少なく旨味を引き出す効果があるため、米、米麹本来の特徴が生き、素材の香り、味を最大限に引き出すため、旨味のある日本酒を醸すことが出来るのです。
 
 

飲料や料理にも

味を引き出す

硬度0.95の超軟水だから食材の素材力を引き出します。お茶やコーヒーをおいしく入れるのに適しており、出汁をひくにも黒耀の水は適しています。
湧きたて黒耀水の硬度は9.5mg/Lの超軟水です。超軟水の湧きたて黒耀水は用途多彩の天然生水。軟水は体への負担が少ないため、体の弱い人や胃腸の弱い人でも問題なく飲むことができます。
 
 

名水広場

長和町 和田男女倉

霧ヶ峰の一帯には、和田峠を代表とする本州最大規模の黒耀石原産地が広がっています。和田峠に近い男女倉(おめぐら)地区は、大規模な旧石器時代の遺跡が密集するところとして早くから注目されていました。 男女倉遺跡群から出土した豊富な黒耀石の石器は、和田宿黒耀石石器資料館に展示されています。黒耀石の岩盤をぬって地上に湧き出てくる「星降る里」の上流水は、格別に冷たい超軟水。